体験談

■自分で“産んだ感”がありました

真実子さん・喬之さん(7月10日第2子誕生)

「助産院って名前は聞いたことあるぐらいで、あまり知りませんでした」という真実子さん。初めてあゆみ助産院に足を運んだのは、一人目の敦英君の卒乳の相談の時でした。児童館で月に一度行われている「ベビーマッサージ」に参加した時に、助産婦さんから教えてもらったそうです。

助産院では、分娩台を使わずに自由なスタイルでお産が出来ることを知り「次は動物のように四つん這いで産んでみたいな」と思ったとのこと。 幸運にも、卒乳して一、二ヵ月後に新しい生命を授かりました。望み通り妊娠生活が始まりましたが、当初から悩まされたのは貧血の数値。病院なら問題の無い範囲ですが、助産院で産むには足りないよう。鉄剤を服用し、食事の献立に気を配り、食卓は毎日、真っ黒なおかずが並びました。他にもツボ押し、鍼灸など、勧められたことはすべて試しましたが、貧血改善に向けて努力したものの、思うように効果が表れません。

「助産院で産めなかったらどうしよう」と不安や焦りもありましたが、もし産めなくてもここに来られただけでも、と思うことができたそうです。それは「助産院に通うことで、食事をはじめ、生活全般について見直すことができ、今まで気付いていなかったことが発見できたから」と前向きに考える真実子さん。臨月に入ると思いが叶い、念願のお産の日を迎えることができました。

予定日より十日までほど早い、七月九日の午前中から陣痛らしいお腹のはりがあったので、助産院に連絡。「様子をみてください」という応えだったので、普段どおり過ごしていると、いつのまにか前兆はなくなっていました。夕方、また来たかな、と思ったので急いで夕飯とシャワーを済ませて、二十一時頃に助産院に到着。

すぐにベッドのお部屋へ。十分間隔の陣痛かと思いきや、三、四分間隔になっていました。夫の喬之さんは間に合わないかも、と真実子さんは気にしていましたが、また、陣痛の波が遠ざかり、喬之さんが到着した二十二時頃には、かなり落ち着いていました。陣痛が進むようにと思い、スクワットをしてみると、ものすごい痛みが押し寄せ「自ら進めるのはやめよう」と親子三人で待つことにしました。 「経産婦のお産は早いよ」とよく聞いていたので、少々、拍子抜けしましたが、「真実子さんは、ゆっくり整うタイプやね」と言う左古さんの言葉に安心でき、焦りはありませんでした。

この日の満潮は二時頃と聞いていたので、そろそろかな、と思っていると、ゆっくりとお産は進みました。ベッドの上でクッションを抱きかかえ、希望どおり四つん這いのスタイルです。赤ちゃんの頭が出てくると、手で触らせてもらいましたが、その前に頭が出てきた感覚はわかったそうです。そして身体が出るときの感触も体感できました。

一回目の病院でのお産の時は、自分で産んだというよりも、お任せしたという印象の方が強かったそうですが、今回は「助産婦さんのサポートはあったものの、自分で産んだ感がありました」と。お産の進み具合や、今、どんな状態なのか、何となく把握しながらお産できました。真実子さんの傍で「頑張れ」と声をかけ応援していた喬之さんは、緊張しながらへその緒を切りました。
陣痛の間は眠っていた敦英君でしたが、侃司君が生まれる瞬間は目覚め、喬之さんに抱っこされながら、一緒に弟の誕生に立ち合うことができました。

あゆみ助産院

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